今季もアヤックスには欠かせないタディッチ photo/Getty Images
CLベスト4のシーズンから継続して活躍中
2018-19シーズン、DFマタイス・デ・リフトやMFフレンキー・デ・ヨングらを擁してチャンピオンズリーグ・ベスト4にまで躍進したアヤックス。欧州の強豪がひしめくCLの舞台において、4大リーグ外の若手軍団がここまでの躍進を見せたことに当時驚いた人は多かったことだろう。
しかし、時の流れというのは早いもので、あのアヤックスの快進撃からは2年と少しの時間が経過した。当時の主力を担った選手の多くはのちにビッグクラブへとステップアップを果たしており、デ・リフトはユヴェントス、そしてデ・ヨングはバルセロナで活躍している。
だが、その一方では今もチームに残り続け、変わらぬ輝きを放っている選手が。特に注目したいのは、主将を務めるセルビア代表FWドゥシャン・タディッチ(32)だ。2018-19シーズンに公式戦56試合の出場で38ゴール23アシストという素晴らしい活躍を披露した同選手は、以降もアヤックスで絶対的な選手として活躍中。19-20シーズンには16ゴール21アシスト、続く20-21シーズンには22ゴール26アシストと継続して素晴らしい成績を残し続けている。
そして、そんなタディッチは32歳を迎えた今季もアヤックスの中心人物として前線に君臨。左ウイングを主戦場とし、ここまでの公式戦14試合で5ゴール11アシストの成績を残している。いまだオフ・ザ・ボールの局面における駆け引きの巧さはピカイチで、先日行われたエールディビジ第10節のPSV戦でも1ゴール2アシストの大暴れ。データサイト『WhoScored.com』による評価点も、実に「9.7」という異次元の点数を叩き出しているというのだから驚きだ。
2018-19シーズンの“アヤックス・フィーバー”を支え、今もなおオランダの名門で圧巻のパフォーマンスを披露しているタディッチ。もう32歳を迎える同選手だが、彼はまだアヤックスで最高級の輝きを放ち続けている。