長くポルトガル代表で活躍してきたナニ photo/Getty Images
もっと評価されるべきアタッカーか
ポルトガルの名門スポルティング・リスボンのアカデミーを経て、マンチェスター・ユナイテッドへ。このルートでスター選手になった者といえば、やはりFWクリスティアーノ・ロナウドが1番に思い浮かぶ。
その後のロナウドの活躍は誰もが知るところだが、まったく同じルートを辿ってきたのがロナウドの1歳後輩となる元ポルトガル代表FWナニだ。
ナニもスポルティング・リスボンでアピールに成功し、2007年の夏にマンUへ加入。ロナウドがいたためにクラブでも代表でも脇役との印象が強かったが、それでも実力者であることは間違いない。
ポルトガル代表の記録を振り返ると、ナニは代表歴代5位となる112試合に出場している。上にいるのはDFペペ(123試合)、レジェンドのMFルイス・フィーゴ(127試合)、2位は今も代表に入るMFジョアン・モウチーニョ(142試合)、そして1位は怪物クリスティアーノ・ロナウド(184試合)だ。
また、ナニは代表歴代得点記録でも8位に入っている(24得点)。ロナウドと同じく鋼のような肉体を持ち、怪我も少ない。ロナウドと同じ世代でなければ、ナニはもっと高い評価を得る選手になったかもしれない。
そんなナニも35歳となったが、まだ鉄人ぶりは変わっていない。2019年からはアメリカ・MLSのオーランド・シティに加わっていたが、MLSでも1年目にリーグ戦12得点を記録。昨年も10得点を記録し、オーランド・シティとの契約が満了を迎えた。
伊『Sky Italia』によると、そのナニにセリエAのジェノア、ボローニャが関心を示しているという。
ロナウドのおかげで霞むところもあるが、35歳になった今でもナニの能力は高い。本来ならばもっと評価されるべき選手なのだろう。