前線でタメを作ることができないモラタ photo/Getty Images
モラタとキーンの2人では厳しい
ユヴェントスの得点力不足が深刻だ。2021-22シーズン、第23節終了時点でチーム得点数がまだリーグ11位の「34」しかない同クラブ。
はたして、ユヴェントスはなぜこのような事態に陥ってしまったのか。いくつか理由は考えられるものの、やはり最大の要因となっているのはかねてより各方面から指摘されている“9番問題”だろう。
各所にクオリティの高い選手は揃っているものの、今季のユヴェントスは前線でタメが作れない。ここまで主にセンターフォワードを務めているのはアルバロ・モラタとモイーズ・キーンの2名だが、彼らは本来いずれもポストプレイに秀でた相方を組むことでその能力を発揮するタイプの選手。味方のボールを収めてリズムを作るタスクは得意としておらず、かねてよりビアンコネリの攻撃はそこで手詰まりが生じている印象が否めない。
ユヴェントスも自軍のCFが弱点ということは重々承知していることだろう。しかし、それでも補強の話に進展はあまり見られない。伊『calciomercato』によると、フィオレンティーナのドゥシャン・ヴラホビッチなどには継続してアプローチしているようだが、あまり感触はよくないようだ。最悪の場合はCFの補強なしでシーズン後半戦に臨む可能性もあると同メディアは伝えている。
うまくいっていない部分はハッキリしているのだが、それを改善するために打つべき手を打てない状況が続いているユヴェントス。はたして、ビアンコネリを悩ませる“9番問題”はいつになれば解決へと向かうのか。