現役引退を発表したデンべレ photo/Getty Images
特徴的なドリブルが武器だ
現在、中国の広州城足球倶楽部に所属する元ベルギー代表のムサ・デンベレが今季限りで現役を退くと自身のSNSで発表している。
ベルギーのベールスホットでキャリアをスタートさせ、2012年にプレミアリーグのトッテナムに加わったデンベレ。
彼の武器は豊富なスタミナとボール奪取力、推進力のあるドリブルだ。ボールを奪ってから自分で前線の深い位置まで運ぶのが彼のプレイスタイルであり、エネルギッシュな彼のパフォーマンスは称賛されることが多い。マンチェスター・ユナイテッドでプレイした過去を持つ現シント・トロイデンの香川真司は過去にインタビューにて、デンベレの圧倒的なフィジカルやドリブルでの推進力を高く評価している。
英『SPORT BIBLE』でも元マンUのパク・チソンや元チェルシーのリカルド・カルヴァーリョらと並んでプレミアで最も過小評価された選手としてデンベレを紹介している。さらに元スパーズの指揮官であるマウリシオ・ポチェッティーノはデンベレを「天才」と称しており、「18歳か19歳であなたを連れてくることができていたら、世界で最高の選手の一人になっていた」ともっと早く獲得すればよかったとのコメントを残している。
スパーズは2019年に彼を手放したが、彼に代わる圧倒的な中盤戦士はいない。現状ではハリー・ウィンクス、オリヴァー・スキップ、ピエール・エミール・ホイビュルク、ロドリゴ・ベンタンクールの4人のMFを保有しているが、どの選手もあと一歩といったところだ。CL決勝に進んだ過去の栄光を取り戻すためにも、中盤の強化は必須事項であり、デンベレに代わる新たな中盤でのファイターを見つけることはできるのだろうか。