チチャリートもMLSの成長を感じている photo/Getty Images
メキシコ勢との激しいバトルになる
近年は欧州で活躍してきたベテランのスター選手を積極的に獲得してきたアメリカ・MLS。今冬にもスイス代表MFジェルダン・シャキリがシカゴ・ファイアーFCへ、ユヴェントスでプレイしてきたFWドウグラス・コスタがロサンゼルス・ギャラクシーへ加入するなど、MLSのクラブは市場で積極的な動きを見せている。
その一方でアメリカ代表FWリカルド・ペピがFCダラスからドイツのアウグスブルクへ向かうなど、MLSで育った若手が欧州へ向かうパターンも増えてきた。MLSがリーグとして大きく成長しているのは間違いない。
次なる目標があるとするならば、MLSのクラブをクラブワールドカップへ送り込むことか。クラブワールドカップに出場するには、CONCACAFチャンピオンズリーグを制する必要があり、最大のライバルとなるのがメキシコ勢だ。
チェルシーの優勝で幕を閉じた今年のクラブワールドカップも、北中米からはメキシコのモンテレイが出場していた。昨季のCONCACAFチャンピオンズリーグ決勝はモンテレイVSクラブアメリカのメキシコ勢対決となっており、残念ながらアメリカのコロンバス・クルー、フィラデルフィア・ユニオン、ポートランド・ティンバーズ、アトランタ・ユナイテッドの4クラブはファイナルへ進めなかった。
米『ESPN』によると、LAギャラクシーでプレイするメキシコ人FWハビエル・エルナンデスもMLSが成長していると評価する一方で、メキシコのクラブから学ぶこともあると語る。
「MLSの成長は驚くべきものだ。今後も多くの選手はスキルを磨き、欧州へ向かうチャンスを得るべくここへ来たがるだろう。ここはメキシコも学ぶ必要があると思う。ただ、MLSもメキシコから学ぶことはある。MLSのクラブはクラブワールドカップにチームを送り込めていない。
とはいえ、今後CONCACAFチャンピオンズリーグにてMLS勢とメキシコ勢の争いがヒートアップするのは間違いない。MLSのクラブにもクラブワールドカップ出場のチャンスが巡ってくるはずで、欧州で活躍してきたスタープレイヤーをクラブワールドカップで見られる日もそう遠くはないだろう。MLSは着実に進歩しているが、クラブワールドカップ優勝クラブを生み出せるか。国際舞台での活躍が次なるステップだ。