ベンゼマは全盛期と言える輝き photo/Getty Images
今彼ら以上に危険なFWを揃える代表チームは見当たらない
今年のワールドカップ・カタール大会で連覇を目指すフランス代表。優勝へのカギを握るのは、前線で同時起用されるであろうコンビだ。
前回のロシア大会制覇にも大きく貢献したパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペ、レアル・マドリードで絶好調のカリム・ベンゼマだ。
本来なら前回大会メンバーのアントワーヌ・グリーズマンも加えたいところだが、グリーズマンはクラブの方で思うように数字が伸びていない。バルセロナ移籍からリズムが乱れたところがあり、アトレティコ・マドリードに戻ってきた今季もここまでリーグ戦3得点2アシストに留まっている。
グリーズマンにしては珍しく怪我で離脱していた期間もあり、4年前と同じ状態とは言い難い。代表監督ディディエ・デシャンは信頼しているだろうが、クラブでのフォームを考えればベンゼマ&ムバッペがカタールの地で軸となるはず。
今季はクラブでムバッペが26得点、ベンゼマは32得点を記録しており、2人合わせて58得点という超危険なコンビだ。
そこにミランで好調を維持するオリヴィエ・ジルーをバックアッパーで招集できれば理想的だろう。
仏『Football365』によると、以前フランス代表でプレイしていた34歳のMFブレーズ・マテュイディはムバッペとベンゼマについて、「ベンゼマとムバッペのデュオは、世界のほとんどのチームが持っていないものだ。それはブラジルのロマーリオとベベット、あるいはロナウドとリバウドを思わせる」と絶賛する。
ロシア大会では最前線のジルーが体を張ってボールを収め、周囲を動くムバッペとグリーズマンの攻撃トリオが相手の脅威となった。カタール大会では何でもこなせるベンゼマが前線に君臨し、左サイドを駆け上がるムバッペのスピードと個の能力を活かす形が増えるだろう。
連覇のカギはこの2人が握っているとも言えそうだが、ブラジルの黄金コンビを思わせる活躍を披露できるのか。