ライスはプレミアリーグを代表するMFに photo/Getty Images
TOP10に2人も入るのはイングランド&ブラジルのみ
昨夏のEURO2020で準優勝の成績を残したイングランド代表。今のチームは若手を中心にタレントが揃っていると評判だが、その中でも今年のワールドカップ・カタール大会へ注目したいのがボランチだ。
[4-3-3]、[3-4-2-1]など本番で代表監督ガレス・サウスゲイトがどのシステムを採用するかは分からないが、いずれにしても中盤のキーマンとしたいのがウェストハムMFデクラン・ライスとドルトムントMFジュード・ベリンガムの2人である。
EURO2020ではリーズ・ユナイテッドのカルヴァン・フィリップスがライスの相棒を務めていたが、ベリンガムは今季の1シーズンで大きく成長した印象がある。18歳と若いが、その能力はトップクラスだ。
英『FourFourTwo』が発表した「現世界最高の守備的MFランキングTOP10」でも、ベリンガムは9位、ライスは4位に入っており、その評価は高い。
1つの国から2人も選出されているのはイングランド、ブラジル、スペインの3カ国あり、ブラジルは3位にリヴァプールMFファビーニョ、2位にレアル・マドリードMFカゼミロ、スペインは10位にバルセロナのセルヒオ・ブスケッツ、5位にマンチェスター・シティのロドリが選出されている。
ただ、ブラジルとスペインの場合は2人が揃って先発する機会がほとんどない。ブラジルの場合は今回の南米予選、昨年のコパ・アメリカ2021でも代表監督チッチは2人を守備的MFとしてローテーションさせており、ワールドカップでも2人が中盤で並ぶ機会は多くないと予想される。
それはスペインも同じで、ロドリとブスケッツは昨夏のEURO2020でもアンカーの位置で1番手と2番手の関係にあった。今回の欧州予選でもローテーションは続いているため、同時起用の可能性は高くない。
一方でライスとベリンガムはタイプが異なる点が強みだ。ライスは今季プレミアリーグで8番目に多い54回のインターセプトを記録するなど、中盤の底でフィルター役をこなせる大型ボランチに成長している。
ベリンガムもドルトムントで成長 photo/Getty Images
ベリンガムはブンデスリーガで第10位となる51回のドリブル成功数を記録し、リーグ戦で3得点7アシストの数字を残すなど攻撃面でも推進力がある。
またベリンガムはブンデスリーガ全体のデュエル勝利数ランキングでもフライブルクFWルーカス・ヘーラー(393回)、シュツットガルトMF遠藤航(389回)に次いで3番目に多い382回を記録するなど、申し分ない成績を残している。
一部ではサウスゲイトがブンデスリーガでプレイする選手をそこまで評価していないのではないかとの見方もあるが、今季の内容から考えればカルヴァン・フィリップスよりベリンガムを優先していいはず。
同メディアより現世界TOP10に入る守備的MFと評される2人が良好な連携を築ければ面白いが、サウスゲイトは本番へどんな中盤を組んでくるのか。まだベリンガムが代表で509分しかプレイしていないため経験値の部分は気になるが、23歳のライスと18歳のベリンガムは上手くいけば今後10年ほど代表の中盤をコントロールする存在になる可能性を秘める。カタール大会でも2人の組み合わせに期待しているサポーターは多いだろう。

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