セビージャにレンタル移籍しているマルシャル photo/Getty Images
セビージャでのスタートは順調だったが……
移籍早々の2月に行われたエルチェ戦でアシストを記録し、続くヨーロッパリーグのディナモ・ザグレブ戦では得点を奪うなど、マンチェスター・ユナイテッドからセビージャにレンタル移籍したFWアントニー・マルシャルの立ち上がりは順調そのものだった。マルシャルを活かせなかったマンUに責任があるのではないかなんて見方も出たほどだ。
しかし、セビージャの地でマルシャル・ブームはすぐに終わってしまった。結局ゴールはこの1点だけで、リーガ・エスパニョーラでは9試合に出場して0得点だ。マンUで出番を確保出来ていなかったマルシャルとしてはセビージャで実力をアピールしたいところだったが、この成績ではマンUとセビージャのどちらも納得させられないだろう。
マンUでも今季はエヴァートン戦で挙げた1ゴールのみとなっているため、このままシーズンが終わればマルシャルは2ゴール1アシストと寂しい成績で今季を終えることになる。
英『The Sun』はセビージャ側にマルシャルを買い取る考えはないと伝えており、マンUの指揮官に就任するエリック・テン・ハーグの采配次第で未来が決まることになりそうだ。指揮官が代わることで状況が劇的に変化するケースもあるが、テン・ハーグがマルシャルを好むかは分からない。
今年はW杯イヤーであり、マルシャルにもフランス代表入りの野心があるはず。まだメンバーに入れないと決まったわけではないが、現状では厳しい。今夏の行き先選択を含め、26歳と中堅世代に入っているマルシャルにとって来季はキャリアを左右する真の勝負となりそうだ。