カンテの穴を完全に埋めたジョルジーニョ&コバチッチ チェルシ...の画像はこちら >>

ジョルジーニョやコバチッチがカンテの穴を埋めた photo/Getty Images

中盤の守備職人として知られるカンテ

先日行われたレスター・シティ戦を1-1の引き分けで終えたチェルシーは、リーグ戦3位フィニッシュが確定。FA杯とリーグ杯の準優勝に続き、来季に期待が持てる結果となった。



英『The Mirror』によれば、トーマス・トゥヘル監督はこの3位フィニッシュについて「奇跡かもしれない」と意見を述べている。中盤の要であるエンゴロ・カンテを多くの試合で欠いていたからだ。

レスターで奇跡的なリーグ優勝を成し遂げて以降のカンテは、世界屈指の守備的ミッドフィルダーとして知られ、2016年以降はチェルシーの中盤を支え続けている。しかし31歳となったカンテの稼働率はここ2~3年下がっており、今季は負傷などでリーグ戦25試合の出場に留まっている。

ではそのカンテの穴を埋め、3位フィニッシュの奇跡を手繰り寄せた選手は誰だったのか。まず挙げられるのは、リーグ戦29試合出場と中盤の選手で出場試合数トップとなっているジョルジーニョだ。

ジョルジーニョは中盤のフィルターとしての役割をカンテに代わって見事務めあげた。タックル成功数はチームトップの64を記録しており、カンテより出場数が4試合多いとは言え、彼の55という数字を上回っている。

マテオ・コバチッチの存在も忘れてはいけない。コバチッチも離脱しがちで、カンテと同じ25試合の出場数ではあるものの、タックル成功数はジョルジーニョ、カンテに次ぐ51を記録。

さらに、コバチッチはカンテとジョルジーニョ以上に攻撃のタスクもこなしており、アシスト数はメイソン・マウント、リース・ジェイムズに次ぐ5、ビッグチャンスクリエイト数はマウントに次ぐ8を記録。カンテの穴を埋めるどころか、それ以上のプラスをもたらしていた。


現在のカンテにはマンチェスター・ユナイテッド移籍の噂などもあるが、チェルシーはジョルジーニョやコバチッチの残留にも気を配りたいところ。この3人が万全の状態でフルシーズンを戦うことができれば、チェルシーがタイトルを獲得する可能性も一気に高まるはずだ(データは『SofaScore』より)。

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