昨季後半戦はセリエAで過ごしたナニ photo/Getty Images
ベテランになってからはMLSでも結果を出してきた
イタリアへ戻っていたことを知らなかった人もいたかもしれない。今冬にアメリカを離れ、セリエAのヴェネツィアへ向かったのは元ポルトガル代表FWナニだ。
マンチェスター・ユナイテッドでも長く活躍したナニは、昨季ヴェネツィアの選手としてリーグ戦10試合に出場。目立った結果を残せぬままチームも最下位でセリエBへ降格することになったが、ナニは35歳ながら驚異の肉体を維持している。
英『Daily Mail』によれば、現在ナニにオーストラリアのメルボルン・ビクトリーが関心を示しているという。スター選手の獲得でリーグを盛り上げたいオーストラリアにとって、マンUやポルトガル代表で活躍してきたナニは魅力的だろう。
ナニは大きな怪我が少ないことも特長的だ。2019年に欧州を離れてアメリカのオーランド・シティと契約したナニは、MLSでもキャプテンマークを巻いて躍動。2020-21シーズンにはリーグ戦28試合で10ゴール7アシストと見事な成績を残している。
クリスティアーノ・ロナウドやリカルド・クアレスマと世代が近いこともあり、ポルトガル代表でもややスポットが当たりにくいところはあった。しかし、ナニも若くから評価されてきたアタッカーであり、代表でも通算112試合に出場してきた。怪我の少なさや鍛え抜かれた肉体など、ロナウドと共通点を感じさせる選手だ。
MLSで披露していたパフォーマンスを考えれば、アジアでまだまだ結果を残すことは可能だろう。メルボルン・ビクトリーは国内リーグで2位と好調で、それこそアジアチャンピオンズリーグでもナニを見てみたい。