ウォルバーハンプトンでは結果が出ないクトローネ photo/Getty Images
ミランでの輝きは見事だったが……
2020年からの2年間、サッカー界でも1、2を争うほど忙しい日々を過ごしたのではと思えるのがFWパトリック・クトローネ(24)だ。
ミランのアカデミーを経て2017-18シーズンにセリエAで10ゴールを決める活躍を見せたクトローネは、2019年にイングランドのウォルバーハンプトンへ移籍。
まずは2020年冬にフィオレンティーナにレンタル移籍。翌年の2021年冬には一度ウォルバーハンプトンに呼び戻されたが、3週間後にはスペインのバレンシアへレンタル移籍。2020-21シーズンの後半はバレンシアで過ごすことになった。
そして2021年の夏にはイタリアのエンポリへレンタル移籍することになり、この2年でイングランド、イタリア、スペイン、そして再びイタリアと、クトローネはかなり移動の激しい日々を過ごしている。
しかも結果が出ていない。2019-20シーズンはリーグ戦4ゴール、2020-21シーズンは0ゴール、昨季もエンポリでリーグ戦3ゴール止まりだった。ミラン時代の2017-18シーズンがピークになっており、すっかり話題に挙がる機会も減った。
現在は所属元のウォルバーハンプトンでプレシーズンをスタートさせているが、クラブとの契約は来夏までだ。英『Birmingham Live』はクラブが放出も選択肢に入れていると取り上げているが、まだアピールの時間は残されている。このプレシーズンで結果を残せば、主力のラウール・ヒメネスらと前線のピースに名を連ねることが出来るかもしれない。
ミランを離れてからは迷走のキャリアとなっているが、このプレシーズンで状況を変えられるのか。