好相性なジェズスとエンケティア photo/Getty Images
ここまでは同時起用が当たっている
アーセナルのレジェンドFWティエリ・アンリ氏が着用していた“背番号14”を今季から受け継ぐことになったFWエディ・エンケティア。マンチェスター・シティから加入したFWガブリエウ・ジェズスと1トップの位置を争うことが予想されるが、プレシーズンの起用法を見る限り、共存の道も大いにありそうだ。
今月9日に行われた親善試合のニュルンベルク戦では、ジェズスが投入された後半開始から、エンケティアが退く68分まで、この2人は共演。[3-5-2]の2トップとみられる位置に両者は入った。
そして、後半開始からわずか2分後。ジェズスはエンケティアとのワンツーから、見事なアーセナルデビュー弾を決めている。
続くエヴァートン戦では出場のタイミングが重ならなかったものの、直近のオーランド・シティ戦では、再び同時出場を果たす。
このオーランド戦では、ニュルンベルク戦と同様にCFとして先発出場を果たしたエンケティア。後半からジェズスが投入され、共演を果たすというところまで同じだったものの、今回のフォーメーションは[4-3-3]であり、CFにジェズス、左WGにエンケティアという並びになった。
そしてこの試合でも2人はゴールを生み出した。66分、MFマルティン・ウーデゴーの縦パスからジェズスが前を向き、相手DFにつつかれたこぼれ球をエンケティアがゴールに押し込んでいる。
ニュルンベルク戦からのプレシーズンマッチ3試合で、ジェズスとエンケティアが同時出場した時間は計52分とまだ少ない。それでもこの2人の連携からは2ゴールが生まれている。
両者の相性の良さを踏まえると、エンケティアはジェズスとポジションを争うのではなく、同時に出場してお互いの良さを引き出し合うべきだろう。
[4-3-3]や[4-2-3-1]でこの2人が共演する際は、CFにエンケティア、ウイングにジェズスという配置も考えられるが、ここまでのミケル・アルテタ監督はジェズスをセンターに置くことにこだわっている。そうなるとエンケティアは、今回のような左WGとしてのプレイもさらに磨くべきだろう。昨季左WGで多く起用されたFWガブリエウ・マルティネッリやFWエミール・スミス・ロウもうかうかしていられないはずだ。