マディソンの売却は攻撃陣に大きく影響する photo/Getty images
昨季の補強は期待外れに終わってしまった
昨季は8位と苦戦したが、近年急成長を遂げているレスター・シティ。15-16シーズンにリーグ優勝を果たした「ミラクル・レスター」から一気にクラブとしての格を上げており、20-21シーズンはリーグ5位、FAカップ優勝と輝かしい成績を残している。
そんなレスターを支えているのは移籍市場での上手いやりくりだ。安く有望な選手を獲得し、高くビッグクラブに売却する。近年ではハリー・マグワイアやベン・チルウェルを放出してその資金をもとに実力者を獲得している。
しかし英『The Sun』によるとレスターは今夏の移籍市場で主軸となる選手の売却が必要なようだ。どうやらFFP(ファイナンシャル・フェアプレイ)での懸念があり、ユーリ・ティーレマンスとジェイムズ・マディソンが候補となっている。
ティーレマンスは以前からアーセナルが興味を示している。中盤でハードワークできる選手で、それでいて攻撃面では得点に関与できる働きを見せる。今週に指揮官であるブレンダン・ロジャーズと今後の去就について話し合うようだ。
マディソンに関心を寄せているのは、今夏積極的な補強を見せるトッテナムだ。中盤で創造性を発揮できる選手を探しており、マディソンはピッタリな人材だ。昨季も12ゴール8アシストと二桁得点を記録しており、二桁アシストもあと一歩であった。同紙ではスパーズへのステップアップはイングランド代表定着につながるとしており、メリットは多いか。
近年は躍進が目立ったレスターだが、少々お金を使いすぎてしまったようだ。昨季の積極補強も失敗に終わっており、マグワイア級の売却はないため資金をプラスにできていない。給与水準も上がっており、来季は難しいシーズンになりそうだ。