ユヴェントス戦でも先発出場 photo/Getty Images
積極的に起用されているケシエ
今夏にバルセロナへと加わったMFフランク・ケシエ。ここまでバルサはプレシーズンマッチを4試合行っているが、そのすべてに出場し、うち3試合は先発。
昨季ミランでリーグ優勝を味わったケシエは契約満了でチームを退団し、フリーで今夏からバルサに加入。14日のオロト戦、20日のインテル・マイアミ戦で先発出場を果たし、24日のレアル・マドリード戦も後半から途中出場を果たした。
これまではMFペドリやMFパブロ・トーレ、MFセルジ・ロベルトといった選手たちとインサイドハーフでコンビを組んでいるケシエ。今回のユヴェントス戦では、MFニコ・ゴンサレスと共にインサイドハーフで先発出場し、アンカーにはMFセルヒオ・ブスケッツが入った。
今回のケシエは、コンビを組んだニコと共に組み立ての部分であまり機能していなかったものの、前半終了間際にはボックス内へ飛び込み、FWウスマン・デンベレからの縦パスをシュートまで持ち込むなど、随所に“らしい”プレイを見せた。
後半に入るとニコとブスケツに代わり、MFガビとMFミラレム・ピャニッチが登場。中盤の選手では、ケシエだけが後半も引き続きプレイし、パブロ・トーレと代わった62分までピッチに残った。
去就が注目されているMFフレンキー・デ・ヨングは、ここまでCBとして起用されており、たとえ残留したとしても、ケシエとポジションを争う可能性はこのままいくとなさそう。今回コンビを組んだニコも、インサイドハーフというよりはアンカーとしてのパフォーマンス向上が求められるはずだ。
となると、ケシエがポジションを争うライバルは主にペドリとガビの2人だと考えられる。ペドリのインサイドハーフ一番手は恐らく確定で、ガビと出場機会を分け合うことになるのではないか。
幸いにも、バルサらしい華やかなプレイを見せるペドリやガビらとは違い、力強さを持ち合わせるケシエ。タイプの違う彼らをシャビ監督は相手によって使い分けていくはずだが、ここからケシエがバルサのスタイルへより順応していくことができれば、常時スタメンを狙うことも可能なはずだ。