現在は保有元のアラベスに合流している原大智 photo/Getty images
長身は大きな武器だ
ベルギーのジュピラー・プロリーグは一足早く22-23シーズンが開幕しており、すでに2試合が消化されている。日本人選手が多く所属するシント・トロイデンはここまでどちらも1-1での引き分けており、勝ち点は2ポイントでリーグでは15位となっている。
だがそこまで悲観することはないかもしれない。初戦のロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ、2戦目のヘントは昨季のレギュラーシーズンで1位と5位の好成績を収めているチームであり、そう考えればここまでまだ負けなしは悪くない成績だといえる。
そんなシント・トロイデンで躍動しているのが、ベルギー2年目の林大地だ。サガン鳥栖からやってきたストライカーはチームでFWとしての地位を確立しており、今季は2試合ともに先発している。しかも2ゴールと数字も残しており、貴重な得点源として輝いた。
林の2ゴールはどちらも簡単な得点ではなく、難しいヘディングでのシュートだ。相手DFにマークされながらも決めきる力とそのマークをできるだけはがす動き出しは見事であり、成長を感じられる2試合だった。また得点だけでなく、運動量豊富な守備は今季も見られており、ベルギー2年目の林の完成度は高い。
昨季ともに前線で戦った相棒がチームに戻ってくることになればさらなるパフォーマンスの向上が期待できる。原大智のことだ。昨季のシント・トロイデンでは8ゴールを挙げたストライカーで、現在は保有元のアラベスに在籍している。
原の強みはその191cmの高さであり、前線で起点を作ることができる。
ベルギーメディア『Voetbalbelgie』によると、シント・トロイデンの指揮官であるベルント・ホラーバッハ監督は原の復帰を期待しており、クラブも獲得に動いているという。また西『noticias de Alava』では原がシント・トロイデン復帰を希望していると明かしており、ベルギー復帰は時間の問題かもしれない。
昨季は191cmの長身を武器にベルギーで躍動した原。その長身は今のシント・トロイデンでも唯一無二であり、再び林とコンビを組むことになるのだろうか。