昨季もCL制覇に貢献したレアルの三銃士 photo/Getty Images
今季も白い巨人の中盤を支配するか
世代交代へポジション奪取を目指すフレッシュな若手VS絶対的なテクニックと経験値でトップレベルのパフォーマンスを維持する熟練戦士の戦いとでも言うべきか。
今季のレアル・マドリードで注目される1つのエリアが中盤だ。
しかし、その前には歴代屈指の3人衆が立ちはだかる。潰し屋カゼミロ、精密機械のトニ・クロース、36歳の今も衰えの色を見せないルカ・モドリッチだ。世代交代の可能性を指摘されながら、昨季も中盤はこの3人が支配していた。
昨季のパフォーマンスから考えると、やはり今季も中盤のファーストチョイスはクロース、カゼミロ、モドリッチのKCMになるだろう。この3人の牙城を崩すのは簡単ではない。
スペイン『MARCA』によると、アンチェロッティはこの3人が構成する中盤について「私はカゼミロ、クロース、モドリッチのいる中盤をバミューダトライアングルと呼んでいる。そこではボールが消えるんだ」と語っている。確かにこの3人が組む中盤からボールを奪うのは至難の業だ。
特にクロースとモドリッチは攻撃を組み立てるうえで特別だ。チュアメニやカマヴィンガも上手い選手ではあるが、まだまだクロースとモドリッチの領域には届かない。
カマヴィンガ、チュアメニ、バルベルデもポジション奪取を狙っていくだろうが、どこまでKCMにプレッシャーをかけられるだろうか。この競争が中盤の質をさらに高めるのは間違いない。