マンチェスター・シティからチェルシーに向かったラヒーム・スターリング photo/Getty images
7年在籍したスターリングがチームを去った
今夏の移籍市場では選手の売却を積極的に行っているマンチェスター・シティ。トップチームだけでもラヒーム・スターリング、ガブリエウ・ジェズス、オレクサンドル・ジンチェンコを放出しており、大きな利益を得た。
この判断に疑問を呈すのがセルヒオ・アグエロだ。現役時代はシティで388試合に出場して259ゴール73アシストを記録したストライカーで、バルセロナ移籍後引退を決断している。
そんなアグエロは自身のTwitchチャンネルにて「スターリングの売却は理解できない。彼らは奇妙な決定を下すことがある」とスターリングの売却は間違いであったと主張している。
2015年から2022年の7年間シティに在籍していたスターリング。シティ在籍時点での契約は2023年までとなっており延長の話も出たが、それが白紙になったことでチェルシーに移籍している。
クラブがスターリングを放出した決断が正解かどうかはまだ分からないが、少なくともペップは残留を望んでいた。英『The Mirror』によればスターリング以外のジェズス、ジンチェンコにも残留を望んでいたが、各選手が出場機会を求めクラブを去る決断をしたようだ。さらにアーセナルやチェルシーというシティの要求額が払えるクラブも同時期に現れており、利益を軸にビジネスのことを考えれば売却は至極妥当な判断だといえる。
アグエロが理解できないと主張するのはスターリングの高い貢献度だろう。17-18シーズンにリーグ戦で18ゴールを記録して以降、すべてのシーズンで二桁得点を達成しており、昨季もケビン・デ・ブライネに続く13ゴールだった。また3トップであればどのポジションでプレイできるユーティリティ性、怪我の少ない耐久性と素晴らしい点は多い。
スターリングとジェズスの2人のアタッカーを売却し、攻撃陣の層が薄くなったシティ。今季は通常の日程に加え11月にワールドカップ・カタール大会が控えており、“スターリングロス”に悩まされることはあるのだろうか。

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