ニューカッスル残留が濃厚なB・ギマランイス photo/Getty Images
カゼミロはレアルの中盤を支え続けてきた
マンチェスター・ユナイテッドへの移籍の可能性が報じられている、レアル・マドリードのブラジル代表MFカゼミロ。レアルは今夏にMFオーレリアン・チュアメニを獲得しているが、カゼミロが退団するとなればさらなる守備的MFが必要になるだろう。
スペイン『AS』などは、レアルがカゼミロの後釜候補として、ニューカッスル・ユナイテッドの24歳MFブルーノ・ギマランイスに目をつけていると報じていた。
ギマランイスは、1月にオリンピック・リヨンからニューカッスルへと移籍したブラジル代表の選手。昨季のニューカッスルは、シーズン途中まで降格圏をさまよっていたが、オーナー交代から指揮官も代わり、冬には大型補強を敢行。ギマランイスはその中の1人であり、中心選手としてチームを11位まで押し上げることに成功した。
今回のレアルの関心からは、ギマランイスとチュアメニの2人を競わせながら、両方、もしくはどちらかをカゼミロレベルまで成長させていくプランが見えてくる。しかし、米『TNT Sports』のブラジル版は、ニューカッスルがギマランイスの売却に興味がなく、どんな提案にも応じないようだと伝えている。
ギマランイスと彼の代理人は、レアルからの関心について前向きに検討するつもりだったようだが、ニューカッスルの役員たちは、彼がクラブのプロジェクトにとって非常に重要なピースだと考えているようで、今彼を放出するべきではないという結論に至ったという。
MFルカ・モドリッチやMFトニ・クロースがメインとなって務めるインサイドハーフは、MFフェデリコ・バルベルデ、MFエドゥアルド・カマヴィンガ、MFダニ・セバージョスなど、バックアッパーも豊富。しかし、今季はカゼミロ、チュアメニの2人で回していくと見られていたアンカーの選手層には不安が残る。
チュアメニ起用以外の対応策としては、インサイドハーフの選手たちやDFダビド・アラバのアンカー起用、2ボランチへの布陣変更などが考えられるが、どれだけ通用するかは未知数。カゼミロの移籍が実現し、新戦力も迎え入れないとなった場合、カルロ・アンチェロッティ監督はどのように対応するのか。