リーグ戦全試合に出場も未だゴールがないソロモン・マーチ photo/Getty images
チャンスは作れるが得点にはつながらない
グレアム・ポッター体制からロベルト・デ・ゼルビ体制となり3試合を消化したブライトン。リーグ戦ではリヴァプール、トッテナム、ブレントフォードと対戦し1分2敗と未だ白星がない。
3試合で勝ち点1と物足りない成績に終わってしまったが、その3試合のデータを見ることが分かる。ブライトンの決定力不足だ。リヴァプール戦ではオンターゲット6本で3ゴール、スパーズ戦はオンターゲット4本でゼロゴール、ブレントフォード戦もオンターゲット7本でゼロゴールだ。スパーズ戦、ブレントフォード戦はオンターゲットの本数だけなら相手を上回っており、チャンスは作れていた。
データサイト『WhoScored,com』は今季のプレミアクラブのゲームごとのシュート数を記録しており、1位がシティで17.9本、2位にリヴァプール3位にアーセナルが来て、6位にブライトンがいる。上位のクラブとブライトンの差は多いが、その一つに得点者数がある。
例えばゲームごとのシュート数が14.4本のスパーズはリーグ戦で22ゴールを挙げており、得点者数は7人いる。対するブライトンはゲームごとに13.7本シュートを打つが、総ゴール数は14点とスパーズとは8ゴールも違う。得点者も4人とかなり少ない。
「映像では彼(ソロモン・マーチ)がどれほど優れているか分かりませんでした」
「彼にはもっとゴールを決めてもらう必要がある。シュート、一対一のドリブル、ラストパスなど素晴らしい資質を持っているので、もっと自分を信じたほうがいい。
今季はリーグ戦で全試合に出場するも、未だゴールがないマーチについて英『The Athletic』ではデ・ゼルビがもっと自信を持つべきだと話している。
新監督がいうようにマーチは非常に優秀な選手だ。両サイドでプレイすることができ、ビッグチャンスクリエイト数はチームで3番目の3回、クロス成功数8回でチームでは2番目と優秀なスタッツを残す。ウイングバック、サイドバックとして振舞うことが可能で、三笘薫が投入されれば右サイドから左にポジションを変え、コンビを組むことも。
ブライトンにはマーチのような素晴らしいタレントが揃っているが、ゴール前でその怖さは影をひそめてしまう。デ・ゼルビの役割は彼らに自信を与えることであり、功を奏せば再び上位に返り咲くことは可能だろう。