昨季はカリム・ベンゼマと共に攻撃をけん引したヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty images
昨季は飛躍の年となった
毎年大きな注目を集めるバロンドール。サッカー界で最も名誉ある賞とされており、長年リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド、2人の怪物がその賞を独占していた。
そんな2022年版のバロンドールが発表され、予想通りカリム・ベンゼマが頂点に輝いた。レアル・マドリードをリーグ制覇に導き、個人賞では27ゴールでリーグ得点王となった。そしてCL優勝だ。昨季のレアルは劇的な勝利で決勝トーナメントを勝ち抜き、ビッグイヤーを獲得している。その中心にいたのがベンゼマであり、CLでの活躍が最大の要因といえる。
ベンゼマのバロンドール受賞は誰しもが認めるところだが、それ以外の上位争いでは各地で意見が分かれている。
例えば同じくレアルで活躍したヴィニシウス・ジュニオールだ。昨季はリーグで17ゴール10アシストを記録し、CLでも4ゴール6アシストと素晴らしい数字を残した。激闘となったマンチェスター・シティとのラウンド4でも重要なゴールを決めている。
そんなヴィニシウスのバロンドールランキングは8位。上にはチームメイトのティボー・クルトワ(7位)やリヴァプールのモハメド・サラー(5位)、シティのケビン・デ・ブライネ(3位)がいる。
「ベンゼマは受賞に値した。ただヴィニシウスが8位はあり得ない。少なくともトップ3に入るはずだ」
このように自身のSNSで反応したのはブラジル代表でヴィニシウスと共にプレイするネイマールだ。ベンゼマの受賞は認めているが、ヴィニシウスの順位の低さに疑問を呈している様子。
確かに昨季のヴィニシウスは素晴らしく、彼がいなければレアルのリーグ制覇、CL優勝はなかったかもしれない。それほどに重要な選手だった。ただ2位のサディオ・マネ、3位のデ・ブライネも所属チームで素晴らしい成績を残しており、一概に彼らよりもヴィニシウスが優れているとは断言できない。
熾烈なバロンドールの上位争い。2022年はベンゼマが制したが、2023年度は誰が栄光に輝くのだろうか。