ソン・フンミンはレスター戦でこそ活躍したが…… photo/Getty Images
先日マンUに完敗
今季開幕からリーグ戦11試合を戦い、7勝2分2敗の成績で3位につけているトッテナム。悪くない順位ではあるが、順位とパフォーマンスの質が合っていないと感じている人も多いのではないか。
19日にはマンチェスター・ユナイテッドに0-2のスコアで敗れたが、3位につけているチームとは思えぬ完敗ぶりだった。ほとんどチャンスを作れず、逆にマンUには28本ものシュートを許した。自陣で守備ブロックを固めるトッテナムに対し、マンUがミドルシュートを次々と打ち込む展開となり、トッテナムが勝つイメージを描きにくいゲームだった。
英『The Guardina』のジョナサン・リュウ記者も、上位チームとしてふさわしくないパフォーマンスだったと振り返る。
「今季のスパーズは結果がパフォーマンスを上回っていて、それほど上手くいっていないように見える。コンテはユナイテッド戦で3-5-2のシステムにしていて、この浸透には時間がかかるかもしれない。ただ、現時点ではチームに確信めいたものがあるようには見えない。最終ラインでは無意味なパスがたくさんあり、スパーズのサポーターはリーグ順位に関わらずチームの方向性を心配しているだろう」
アントニオ・コンテらしい手堅いチーム作りとも言えるが、今季のトッテナムにとって快心のゲームと呼べるのは6-2で勝利した9月のレスター・シティ戦くらいだろうか。このゲームではFWソン・フンミンがハットトリックを決めたが、今季ソン・フンミンがリーグ戦で輝いたのはこのゲームくらいだ。昨季得点王ながら明らかに苦戦しており、チームとしてソン・フンミンを活かし切れていないように感じられる。
3位の滑り出しを喜ぶべきなのか。悪くないスタートなのは確かだが、やや地味すぎる戦いにサポーターの中にはフラストレーションを溜めている者もいるだろう。