今季も得点を量産しているマルタン・テリエ photo/Getty images
すでに実力は十分だ
直近のネーションズリーグでこそ6試合で1勝のみと散々な結果に終わったフランス代表だが、メンバーだけを見ればW杯を制することができる選手が揃っている。そのためフランス代表をワールドカップ・カタール大会の優勝候補に推す声は多い。
フランス代表の強みはその選手層だ。とくに前線は層が厚く、カリム・ベンゼマとキリアン・ムバッペの二台巨頭がチームをけん引する。本来の調子を取り戻したウスマン・デンベレや絶好調のクリストファー・エンクンク、ランダル・コロ・ムアニと控えも充実している。そのため所属クラブで素晴らしいパフォーマンスを披露しても、ニューカッスルのアラン・サン・マクシマンのように呼ばれないこともある。
リーグ・アンのレンヌでプレイするマルタン・テリエはサン・マクシマン同様に大活躍を見せるもフランス代表に招集されない選手の一人だ。18-19シーズンにリヨンで9ゴールと頭角を現わすと、20-21シーズンにはレンヌで9ゴール7アシスト、翌年は21ゴール3アシストと、得点ランキング3位で終えた。今季は13試合で8ゴール3アシストと昨季と同程度のペースで得点を量産している。
フランス代表のアタッカーは前述したように選手層が厚く、ライバルたちは各国のビッグクラブでプレイしている。そのためテリエも代表に選ばれるためには相応なクラブへのステップアップが必要なのかもしれない。
英『90min』によると、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル、リーズ・ユナイテッド、レスター・シティ、ウルブズ、アストン・ヴィラのプレミアリーグ計7クラブがテリエに関心を寄せているという。さらには具体的なクラブ名は明かされていないが、ドイツやイタリアのチームも獲得に興味があるようだ。ここに名前はないが、夏の移籍市場ではリヴァプールがレンヌに接触していた模様。
レンヌはテリエを売却するのであれば3000万ポンド(日本円にして約50億円)を要求するとみられている。プレミアのクラブであれば簡単に払える額であり、今冬にステップアップを果たすのだろうか。