ロナウドはアル・ナスルのユニフォームを身にまとってファンの前に現れた photo/Getty Images
ヨーロッパを離れ、アジアへと活躍の場を移した
マンチェスター・ユナイテッドを退団したことにより、1月の去就が注目されていたFWクリスティアーノ・ロナウド。最終的にはサウジアラビアのクラブ、アル・ナスルへの移籍が決まったが、彼の下には多くの関心が寄せられていたようだ。
まもなくワールドカップ・カタール大会が始まるというタイミングだった昨年11月中旬、ロナウドはクラブやエリック・テン・ハーグ監督に対する不満を番組のインタビューで吐露。これが引き金となり彼はマンUを去ることになった。
無所属という形でワールドカップを戦った後、かねてから濃厚と見られていたアル・ナスルへの移籍が決定。年俸最大2億ユーロ(約277億円)と言われる大型契約を結んだ。
英『Daily Mail』によれば、火曜日の夜にアル・ナスルのホームスタジアムでロナウドの入団記者会見やお披露目式が行われ、2万5000人のサポーターがこれを見守った。ロナウドはその中で、多くの国のクラブから契約の打診があったことを明かしており、アル・ナスルを選んだ理由についてこのように語っている。
「今の僕にとってこれはアジアでの新しい挑戦だ。サッカーだけでなく、若い世代や女性の世代を発展させるために、アル・ナスルがこの機会を与えてくれたことに感謝している。新しい世代のメンタリティを変えたいんだ」
「ヨーロッパでもたくさんのチャンスがあった。ブラジル、オーストラリア、アメリカ、そしてポルトガルも。多くのクラブが僕と契約しようとした。でも僕はこのクラブと契約したんだ」
「自分が何を望んでいるのか、何を望んでいないのかはわかっている。
今季はマンUで公式戦16試合に出場し3ゴールしか決められなかったロナウド。環境を変えるにしてもまだヨーロッパで彼のプレイを見たいというファンは多くいたはずだが、ロナウド本人は「僕のヨーロッパでの仕事は終わった。僕は全てを勝ち取った。最も有名ないくつかのクラブでプレイしたんだ」とも述べたという。サッカー史に残る偉大な選手をトップレベルで見られなくなるのは残念だが、彼がアル・ナスルでどのような変化を生み出すのかに注目したいところだ。