セルティックで日本人選手の存在感はどんどん大きくなっている photo/Getty Images
5大リーグへのステップアップは実現するか
スコットランドの名門セルティックの日本人選手獲得ペースが止まらない。FW古橋亨梧が大ヒットしたこともあり、その後も前田大然、MF旗手怜央、井手口陽介が続けて加入。
結果を見れば、セルティックは今季リーグ戦で首位を快走している。古橋は得点ランク首位に立っており、旗手も複数ポジションで活躍。前田もワールドカップ後よりペースを上げており、ここまで5ゴール4アシストと結果を出している。なかなか出番の増えない井手口は苦戦しているものの、これだけヒットが続けばセルティックがJリーグの市場に目を向けるのは当然だろう。小林、岩田の獲得も納得がいく。
この動きに注目したのが仏『Foot Mercato』だ。現在のブレントフォードにデンマーク人選手が多いことや、過去にはシャフタール・ドネツクでブラジル人選手が猛威を振るったケースと重ねており、セルティックもそれと同じように日本人選手が主役になっている。
「ブレントフォードとデンマーク人選手、シャフタール・ドネツクとブラジル人選手のように、セルティックでは日本人が小さな艦隊を形成しつつある。旗手は中盤でのクオリティが高く、古橋も得点ランク首位だ。前田もジョーカーの地位を確立している。
日本サッカー界としては、ここから次のステップに繋がるのが理想的だ。過去のシャフタール・ドネツクの場合はMFフレッジ(→マンチェスター・ユナイテッド)、MFフェルナンジーニョ(→マンチェスター・シティ)、FWドウグラス・コスタ(→バイエルン)、MFヘンリク・ムヒタリアン(→ドルトムント)、FWルイス・アドリアーノ(→ミラン)、FWウィリアンもロシアのアンジ・マハチカラを経てチェルシーへ加入するなど、ビッグクラブへのステップアップが盛んに行われていた。
セルティックから5大リーグ移籍へ繋がれば、理想的な海外キャリアに近いものとなる。しばらくはこの流れが続きそうだが、スコットランド組はどうステップアップしていくのか。海外を目指す日本人選手にとってスコットランド国内リーグが新たな目的地の1つとなっているのは確かだ。