バレンシアを残留に導きたいクライファート photo/Getty Images
10代の大ブレイクからペースダウンした逸材
11日にリーガ・エスパニョーラ第25節でオサスナと対戦し、1-0で勝利を収めたバレンシア。今季は残留争いに巻き込まれる苦しいシーズンとなっているが、今回の勝利で17位に浮上。
オサスナ戦でチームに勝ち点3をもたらしたのは、オランダ人FWジャスティン・クライファートだ。
23歳のクライファートといえば、元オランダ代表FWパトリック・クライファート氏を父に持つことでも有名だ。アヤックスの下部組織より出てきた才能で、2017-18シーズンにはエールディヴィジで10ゴールとブレイク。2018年にはオランダ代表デビューまで果たした注目のウイングだった。
しかし、クライファートはこのシーズンを最後にペースダウン。ローマへの移籍がヒットせず、そこからはドイツのライプツィヒ、フランスのニース、そして今季よりスペインのバレンシアとレンタル移籍を繰り返している。23歳にしてオランダ、イタリア、ドイツ、フランス、スペインと5つの国でプレイしているのは何とも興味深いキャリアだ。
レンタル先でも思うような成績は残せなかったが、今季はこれがリーガ・エスパニョーラ4点目。オランダ『Soccernews』は「バレンシアで英雄的な役割を担う」と取り上げているが、降格を避けたいバレンシアにとってクライファートの存在は重要だ。
加えて同メディアは「もう一度トップレベルで成功できるか」と将来に期待しているが、クライファートは2度目のブレイクを果たせるのか。オランダ代表でのプレイも2018年9月が最後となっているため、バレンシアを残留へ導くと同時に自身の評価も上げたいところだ。