アトレティコでプレイするグリーズマン photo/Getty Images
守備も出来てアシストも決められる万能性
4ゴールを奪ってフランス代表の優勝に大きく貢献した2018年のワールドカップ・ロシア大会から4年半。FWアントワーヌ・グリーズマンはカタールの地で異なる姿を見せてくれた。
31歳で迎えた昨年のカタール大会では、7試合に出場しながら無得点に終わったのだ。
だが、グリーズマンの貢献度は抜群だった。得点部分は後輩のキリアン・ムバッペらに任せつつ、自身は中盤のあらゆるところへ顔を出してチャンスメイクで貢献。カタール大会では3アシストをマークしている。
30代を迎え、意識的にプレイスタイルを変えたところもあるのだろう。元より運動量の多い選手だったため、中盤で攻守にハードワークする役割も苦にしていない。カタール大会のフランス代表でもグリーズマンは不可欠な存在だった。
それはアトレティコ・マドリードでも同じだ。今でもゴールを奪える選手ではあるが、チャンスメイカーの色も強くなっている。
今季はリーガ・エスパニョーラにて8アシストを記録しているが、これはレアル・ソシエダMFミケル・メリーノと並んでリーグ1位タイの数字だ。得点の方も11ゴール奪っており、より万能なアタッカーとなっている。
スペイン『MARCA』によると、グリーズマンも「チームメイトの頑張りが僕にゴールとアシストをくれる。
チームも年明けからは絶好調で、リーグ戦で最後に負けたのは1月8日のバルセロナ戦だ。勝ち点も60に伸ばしており、2位レアル・マドリードと2ポイントしか変わらない。
グリーズマンは今年3月に32歳を迎えたが、豊富な運動量は変わらない。年齢とともにスタイルを微妙に修正するサッカーIQの高さも披露しており、今後もクラブと代表の両方で活躍してくれるはずだ。