ブライトンの主役となった三笘 photo/Getty Images
ウンダフの方が期待されていたかもしれないが……
今では日本代表FW三笘薫がブライトン最大のスター選手となっているが、チームに戻ってきた昨夏の段階ではまだ無名に近い存在だった。
三笘以上に期待が大きかったのは、三笘と同じロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズから合流したドイツ人FWデニズ・ウンダフの方だったと言える。
三笘は2021-22シーズンをレンタル先のロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)で過ごしていたのだが、このシーズンにチームメイトだったウンダフはリーグ戦で26ゴール12アシストと大活躍。一時はドイツ代表入りもあり得るのではと言われたほどだ。
ブライトンはウンダフの獲得もまとめ、三笘とウンダフは揃って昨夏ブライトンに合流した。ただ、その後プレミアの舞台で結果を出したのは三笘の方だ。ウンダフは自身の強みを活かせないまま、今夏にシュツットガルトへレンタル移籍している。
今や三笘はビッグクラブも注目するスタープレイヤーとなったわけだが、この結果を予想していた者がいる。2020年にポーツマスからユニオンに加わり、三笘らと一緒にプレイしたDFクリスティアン・バージェスだ。バージェスは三笘のスピードが恐ろしいレベルにあり、プレミアで成功すると確信していたと振り返る。
「三笘のスピードはとても恐ろしいものだ。デニズ・ウンダフ獲得に興奮していたブライトンのファンである友人がいたから、『ミトマを楽しみに待っていてね』と伝えたのを覚えている。三笘がプレミアリーグで成功すると分かっていた。彼の活躍をとてもうれしく思っているよ」(英『FourFourTwo』より)。
バージェスはセンターバックを本職としている選手だが、DFにとっては三笘の方が嫌な選手だったのかもしれない。結果的にバージェスの読みは当たり、三笘は急激に評価を高めている。