今季よりウディネーゼでプレイするルッカ photo/Getty Images
将来的にはアズーリでの期待も
201cmものサイズを誇るイタリア巨人ストライカーにとって、昨季はやや苦いものとなってしまった。
昨季ACピサからオランダの名門アヤックスにレンタル移籍していたFWロレンツォ・ルッカ(23)だ。
ルッカの何よりの魅力は201cmのサイズで、U-21イタリア代表でもプレイしてきた。一時はA代表入りの話題もあったほどで、センターフォワード不足に悩むイタリアサッカー界でちょっとした注目を集めていたのだ。
そんなルッカにとって昨夏のアヤックスへの挑戦は大きなステップアップだったが、その壁は厚かった。エールディヴィジで2ゴールは決めたが、シーズンを通して236分間しか出番を得られず。ほとんどインパクトを残せぬままオランダ挑戦を終えている。
では、現在ルッカはどこにいるのか。今夏にはACピサより買取オプション付きのレンタルでセリエAのウディネーゼへと移籍。これまでパレルモやACピサでセリエC、セリエBで戦ってきたルッカにとって、今季が初のセリエA挑戦なのだ。
ひとまずウディネーゼではスタメンを確保できており、第7節のジェノア戦では初ゴールも記録。アズーリ入りを果たすには、とにかくセリエAで結果を残すしかない。
伊『Calciomercato』によると、ルッカはアヤックスでの日々が成長に繋がったと語り、決して失敗とは捉えていないようだ。その経験をセリエAで活かしたい考えだ。
「セリエAでの最初のゴールには独特の感情があったよ。それはすべての子供の夢だからね。オランダでの経験はとても役に立った。アヤックスはサッカーのスクールのような場所で、僕にとっては最初の海外挑戦だった。アヤックスでは個人レベルでの向上だけでなく、メンタル面でもとても助けになったよ」
アヤックスでは思うように出番を得られなかったが、まだ23歳と若い選手だ。中堅クラブにとっては前線のターゲットマンとなるルッカのような選手は魅力的な存在で、ウディネーゼでの本格ブレイクに期待がかかる。