ミランの攻撃を引っ張るレオン photo/Getty Images
苦しくなると攻撃が左に偏りがち
チャンピオンズリーグでは3試合連続で無得点に終わり、22日に行われたセリエA第9節・ユヴェントス戦も無得点のまま0-1で敗れるなど、ミランの攻撃陣が湿り気味だ。
CLで対戦したニューカッスル、ドルトムント、パリ・サンジェルマンはいずれも強敵で、それはユヴェントスも同じだ。
伊『Calciomercato』が「元気がない」と心配するのは、左サイドのFWラファエル・レオンと左SBテオ・エルナンデスのコンビだ。
このコンビはステファノ・ピオリ率いるミランの生命線で、攻撃の多くを左サイドに依存しているところがある。逆に言えば、ここを抑えられるとミランの攻撃はかなり厳しくなる。
10番を任されるレオンはリーグ戦で3ゴール4アシストの成績を残しているが、ここ4試合は得点がない。リーグ戦9試合で3ゴールは悪くない数字に思えるが、ミランが再びのスクデットを狙うにはレオンのさらなる活躍が欠かせない。今の数字では合格点とは言えないのだろう。
超攻撃的レフトバックのテオ・エルナンデスは、今季リーグ戦1ゴールのみだ。今季は中盤へ絞ってボールを受ける姿も見受けられるが、アシストが1つもないのは気になるか。同メディアも積極性に欠けると指摘しており、テオもやや元気がない。
右サイドではクリスティアン・プリシッチ、中盤ではタイアニ・ラインデルス、ユヌス・ムサら新戦力が奮闘しており、いずれも実力者だ。ただ、やはりチャンスメイクからフィニッシュの部分でカギを握るのはレオン&テオの左サイドだ。
センターフォワードに入るオリヴィエ・ジルーも決してゴールを量産するタイプというわけではないため、レオンには昨季のリーグ戦15ゴール8アシストを上回る成績が求められる。
もちろん左サイドの攻撃以外にも引き出しを増やしていく必要はあるが、ピオリはどう攻撃を活性化する考えだろうか。