ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督 photo/Getty Images
昨年3月成績不振により解任
ドイツでは、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督が今季終了後に退団することを発表して以来、同クラブの後任監督人事に関するニュースが連日報じられている。そうした中、ドイツ紙『Bild』は、トゥヘル監督の前任者で現ドイツ代表監督のユリアン・ナーゲルスマン監督が今夏バイエルンに復帰する可能性があると伝えている。
同紙は、バイエルンが新監督の第一候補としてレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督をリストアップしているが、同監督は自身の去就について明言しておらず、さらにリヴァプールも招聘を検討しているとされることから、バイエルンからのオファーが拒否される可能性もあると指摘。そこで、シャビ・アロンソ監督に監督就任を断られた場合のプランBとしてナーゲルスマン監督の名前がバイエルン内部で挙がっているという。
昨年3月にバイエルンから解任され、現在はドイツ代表で指揮を執っているナーゲルスマン監督だが、同監督とドイツサッカー連盟(DFB)との契約は今夏のEURO2024までとなっていて、今のところ両者とも契約延長の可能性について言及していない。
また、今年の夏以降はフリーになることだけでなく、ナーゲルスマン監督と対立していたオリバー・カーン前CEO、ハサン・サリハミジッチ前SDの二人が既に退団してバイエルンから離れていることも復帰の可能性を高めていると『Bild』は指摘。さらに、監査委員のヘルベルト・ハイナー氏やウリ・ヘーネス名誉会長など、カーン氏やサリハミジッチ氏の主導で行われたナーゲルスマン監督の解任に否定的な見解を現地メディアに対してコメントしていた人々は、今もクラブ内にいる。このこともナーゲルスマン監督にとってはプラス材料になるだろうと同紙は予想している。
果たしてナーゲルスマン監督は、自身の去就についてEURO2024終了後にどのような決断を下すのだろうか。