当時のバレンシアには豪華戦力が揃っていた photo/Getty Images
ベニテスが植え付けたメンタリティ
近年はラ・リーガの中位を彷徨うシーズンが続いていて、今季も8位に位置しているバレンシア。しかし、2001-02、2003-04シーズンにはラ・リーガを制した経験がある。
当時チームを指揮していたのは、ラファエル・ベニテスだ。最近のベニテスはニューカッスルやエヴァートンで思うような結果を残せず、今季も指揮していたセルタを成績不振から解任されている。ただ、2000年代前半から中盤にかけてベニテスの評価は高かったのだ。
当時のラ・リーガは、レアル・マドリードがいわゆる銀河系軍団を形成していた時期だ。2003年にはクロード・マケレレ、スティーブ・マクマナマン、フェルナンド・イエロらがチームを離れたタイミングだったが、それでもレアルには怪物ロナウド、ラウール・ゴンザレス、ルイス・フィーゴ、ジネディーヌ・ジダン、ロベルト・カルロス、グティ、そしてマンチェスター・ユナイテッドから合流したデイビッド・ベッカムら豪華な戦力が揃っていた。
当時の2003-04シーズンを振り返ったのは、2003年にバレンシアへ合流したシスコ・ムニョスだ。このシーズンは中盤戦の段階でレアルが首位に立っていたが、シーズン終盤にまさかの5連敗を喫して4位まで落ちた。その隙を突いて頂点に立ったのがベニテス率いるバレンシアだった。
ムニョスは、銀河系軍団だったレアルを倒すためにベニテスが強いメンタリティを植え付けてくれたと語る。
「レアルには世界トップクラスの選手たちがいた。彼らを倒す方法はただ一つ。より高度なチームワーク、パワー、集中力を保ち、もっとファイトすること。
バレンシアにはテクニシャンのパブロ・アイマール、このシーズンに24ゴールを挙げたFWミスタ、中盤でコンビを組むルーベン・バラハとダビド・アルベルダ、快速ウイングのビセンテ・ロドリゲス、守備を統率するロベルト・ファビアン・アジャラ、守護神にはサンティアゴ・カニサレスがいた。
バレンシアもかなりのタレント集団で、このシーズンはUEFA杯も制している。タレント力もあるが、ベニテスのリーダーシップや采配が効いていたのも事実。ベニテスにとっても、バレンシアにとっても1つの黄金期と言っていい時代だった。