コパ・アメリカ2024はベスト8敗退となったブラジル photo/Getty Images
コパ・アメリカ2024では1勝しかできず
ブラジル代表は先日行われたコパ・アメリカ準々決勝でウルグアイにPK戦の末敗れ、ベスト8で姿を消すことになった。
グループステージから合わせて4試合戦い、勝ったのはパラグアイ戦の1勝のみ。
物足りないポイントの1つとして、中盤の構成力が挙げられる。今も前線ではヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、17歳のエンドリック、さらに今大会のメンバーには入っていないが、バルセロナと契約を結んだヴィトール・ロッキや2025年のチェルシー入りが内定しているパルメイラス所属の17歳FWエステバン・ウィリアンなど、興味深いアタッカーは次々と出てきている。
しかし、攻撃を組み立てる中盤は少々物足りない。『ESPN』も今回のコパ・アメリカにて、ブラジルの攻撃レパートリーが貧弱だったと総括している。
「ブラジルのカウンターアタックは、サッカー界で最も破壊力のある武器の1つになり得る。しかし、彼らはそれに過度に依存しすぎている。MFブルーノ・ギマランイスはブラジルの中盤を支配しきれていない。コロンビア戦の後半は、ボールを前へ運ぶことさえ困難だった。ウルグアイ戦でも相手が退場者を出して1人減ったにも関わらず、ブラジルは10人の相手を崩す方法をほとんど知らなかったようだ。ブラジルがレパートリーを広げるまで、主要なタイトルは手に入らないだろう」
サイドバックも以前はマイコン、マルセロ、ダニエウ・アウベスなど攻撃面に強みを持つ選手がいたが、今は明らかにスケールダウンしている。前線の個人能力に頼るしかなく、MFとDFは人材不足と言ってもいいだろう。