当時メッシと競り合ったヴァンツァーク photo/Getty Images
もっとメッシを見たかったのにと批判も浴びたとか
アルゼンチン代表では通算187試合をこなし、109ゴール58アシストと圧倒的な成績を残してきたFWリオネル・メッシ。ワールドカップ、コパ・アメリカも制しており、代表でも全てのタイトルを手にした。
ただ、そんなメッシも苦い思いを味わったことがある。その1つが18歳で迎えた2005年の代表デビュー戦だ。
ハンガリー代表との親善試合に64分より途中出場して代表デビューを果たしたメッシだが、投入早々にトラブルが起きてしまった。得意のドリブルで右サイドから中央へ突破を仕掛けた際に、ハンガリー代表DFヴィルモシュ・ヴァンツァークがメッシのユニフォームを強引に引っ張ってファウルで止めたのだ。
このファウルに腹を立てたメッシは、ヴァンツァークを振り払おうと右肘をスイングしてしまった。これがヴァンツァークの顔付近に当たり、主審はこの行為でメッシにレッドカードを提示。メッシのデビュー戦は投入から1分で退場となったのだ。
『The Athletic』にてヴァンツァークが当時のことを振り返っているが、当時は期待のワンダーボーイであるメッシを退場に追い込んだとして批判も浴びたのだという。
「みんながメッシを見たがっていたから、『君のせいでレッドカードをもらってしまったぞ。我々はメッシを見たかったのに』と言われたよ。試合前からスターになる可能性がある有望な若手がいるとは聞いていた。それがメッシだった。
誰も予想していなかったメッシの代表デビューだったが、ヴァンツァークは自身がメッシの代表キャリアに火をつけたかもと冗談交じりのコメントも残している。試合で相手の人数が減るのは悪いことではないはずだが、ヴァンツァークにとっても苦い思い出となっているようだ。