当時シティに移籍せず、マンチェスター・ユナイテッドに復帰したロナウド photo/Getty Images
ロナウドを獲得せず、ハーランドを獲得したシティ
22-23シーズンの夏の移籍市場でドルトムントからアーリング・ハーランドを獲得したマンチェスター・シティ。ノルウェー代表FWは加入初年度から53試合で52ゴールを決める素晴らしい活躍を披露し、同年の3冠達成に大きく貢献している。
ハーランド加入前のシティはフィル・フォーデンやベルナルド・シウバといった本来はストライカーではない選手を最前線に配置する「偽9番」のシステムを採用してプレミアリーグを制していたものの、重要な場面でゴールを決められず得点力不足に悩まされていたのも事実であり、ハーランド獲得前はシティ最大のライバルであるマンチェスター・ユナイテッド出身のクリスティアーノ・ロナウドがターゲットの1人として浮上していた。
「クリスティアーノ・ロナウドは過去15年間で世界最高の選手の1人だ。彼はマンチェスター・ユナイテッドでプレイした。彼にはクラブとの歴史がある。だから、彼をマンチェスター・シティに渡すことはできない。なぜならハーランドよりも多くのゴールを決めることができるからだ」
「それで私はクリスティアーノと話し、彼をマンチェスター・ユナイテッドに連れてきた。しかし、このことがロッカールーム全体に大きな影響を与えてしまった。もちろん彼は世界的なスーパースターなので、他の選手はそれほど重要ではないと感じたのかもしれない」
「彼はユナイテッドでよくやったと思うよ。その年は24ゴールを決めて、チームの得点王になった。でも私はその10週間後にチームを去ったけどね」
『Daily mail』では元ユナイテッドの指揮官であるオーレ・グンナー・スールシャールが2021年8月にロナウドを再獲得した時のことを振り返っている。ストライカーを探すシティに渡すまいとロナウドを獲得したようだが、それは間違いであったと感じているようだ。
ロナウドはシティ移籍について近づいていたと過去に語っており、スールシャールの存在がなければ実現していたのかもしれない。