2018年大会はポグバとカンテのコンビで大会を制覇 photo/Getty Images
SNS上でも意見は割れている
惜しくも準優勝だったが、2006年のワールドカップ・ドイツ大会を戦ったフランス代表、そして優勝した2018年のワールドカップ・ロシア大会でのフランス代表。両方のチームには、ピッチ中央を支配する絶対的なコンビがいた。
2006年のチームには、クロード・マケレレとパトリック・ヴィエラがコンビを組んでいて、2018年のチームではポール・ポグバとエンゴロ・カンテだ。
世代が異なるが、仏『Foot Mercato』はどちらが優れたコンビだったのかとサッカーファンに問いかけている。レスター・シティやチェルシーで活躍してきた現アル・イテハドMFカンテは、タイプ的にマケレレと近い選手だ。圧倒的な運動量、ボール奪取力があり、これまでも何かと比較されてきた。両者とも世界最高クラスの守備的MFだ。
ポグバとヴィエラはややタイプが異なるが、どちらもサイズのある大型セントラルMFだ。足下の技術も高く、あらゆる能力がトップクラスだ。
SNS上では意見が割れており、何とも甲乙つけがたい。
「ヴィエラとマケレレのコンビは堅実、完璧な補完性があったが、ポグバとカンテは創造性とエネルギーの現代的な組み合わせがあり、それがフランスにW杯をもたらした」
「両方の時代を見てきたが、迷いなくヴィエラとマケレレが上だ」
「ヴィエラとマケレレも強力だったが、全盛期のポグバとカンテはそれを上回る。カンテほどのエネルギーがある選手は存在せず、ポグバはよりテクニックがある」
2006年のチームの場合は、2人の前にジネディーヌ・ジダンがいた。攻撃の創造性はジダンにお任せ的なところがあり、トップ下に君臨するジダンを中心にチームを作っていたところは2018年のチームとの違いだ。それによってヴィエラの攻撃性が少し目立ちにくかったところはあるかもしれない。
現在のフランス代表も強いが、この両コンビほど完成度の高いMFは見当たらない。両コンビがフランスのサッカー史に残るベストコンビであることは間違いないだろう。