突出したボクシング技術とパワーを持つ中谷 photo/Getty Images
世界が中谷に注目
WBC世界バンタム級王者・中谷潤人の海外からの評価がますます上がっている。
中谷は24日に東京・有明アリーナで行われた防衛戦で、無敗を誇る挑戦者のダビド・クエジャルに対して圧倒的な力の差を見せつけて3回KO勝ちした。
長いリーチから重いパンチを顔面にボディに打ち分け、相手にほぼ何もさせずに倒してしまった。
この勝利でプロデビューから30連勝を達成。そのうち23KOを誇る中谷は、既にパウンド・フォー・パウンドランキングでも上位に入るほど世界から認められてきているが、今回もそんな彼の評価の高さを表す情報が海外メディアから舞い込んだ。
『The Ring』によると、米興行大手企業トップランクの副社長カール・モレッティ氏が、中谷の試合を視察するために来日し、この衝撃的な強さを目の当たりにしてこう発言したという。
「この階級で圧倒的な強さを見せつけており、ますます強くなっている。122ポンド(スーパーバンタム級)、126ポンド(フェザー級)、おそらく130ポンド(スーパーフェザー級)でも将来のチャンピオンになるのは間違いない」
既に中谷は3階級制覇を達成しているため、モレッティ氏の見立てでは6階級制覇も可能ということだ。
モレッティ氏がそう豪語したように、今回の中谷は、そうなることも頷けるような、傑出したボクシング技術とIQの高さ、そして何よりも相手を粉砕するパワーがあった。もはやバンタム級では敵う相手がいないのではないかとさえ思わせるような勝利だった。
果たしてその彼がどこまで勝ち上がっていくのか、今後ますます目が離せなくなりそうだ。
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