戦列に復帰した伊藤 photo/Getty Images
中央からのビルドアップも期待できる
開幕から負傷離脱が続いていたバイエルンDF伊藤洋輝が復帰を果たし、ここまでは左サイドバックとしてチームに貢献している。今季からバイエルンに加わったこと、さらに負傷で出遅れていたことを考えれば、ここまでのパフォーマンスは十分すぎるレベルと言えるのではないか。
バイエルンにとって何よりのプラスは、レフティーDFである伊藤の復帰で最終ラインのバリエーションが増えることだ。ここまでは左サイドバックに入っているが、バイエルン専門サイト『Bayern Strikes』はセンターバックでも起用できるはずと期待をかける。ダヨ・ウパメカノ&キム・ミンジェの負担を軽減する存在になってくれればとの考えだ。
「伊藤は堅実な守備に加え、左サイドバックとして攻撃のサポートに回る力もある。しかしバイエルンにとって貴重なレフティーDFである伊藤は、センターバックで起用してこそ最大の価値があるのかもしれない。コンパニ率いる今季のバイエルンではウパメカノ、キム・ミンジェのコンビを除けば、センターバックの選択肢はヨシプ・スタニシッチかエリック・ダイアーくらいだ。ダイアーは頼りになる選手ではあるが、コンパニの求めるハイラインのシステムにおいては理想的な選手ではない。そうした面もあり、ここまではウパメカノとキムが酷使される結果となっている。それが負担となり、キムの場合は良くないミスやパフォーマンスの不安定さに繋がっている」
「それが伊藤の復帰により、バイエルンの守備は良い方向に動くだろう。キムは数ヶ月前から膝とアキレス腱の慢性的な痛みに悩まされており、ウパメカノも腰痛のため直近のフランクフルト戦を欠場している。ここからシーズン終盤へウパメカノとキム、あるいはダイアーと並んで伊藤がセンターバックに入るケースもコンパニの頭の中にはあるはずだ。伊藤がシュツットガルト時代のパフォーマンスを見せてくれれば、バイエルンはもっと良くなるだろう」
伊藤はレフティーDFとしてビルドアップでの貢献も期待できる。