トッテナムで活躍したデンベレ photo/Getty Images
W杯やEUROではベンチに座ることも多かったが
ベルギー黄金世代といえば、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネやナポリFWロメル・ルカク、すでに現役を退いたFWエデン・アザールなどが中心選手として語られることが多い。
ただ、現在ベルギー国内のアントワープでプレイするオランダ人FWフィンチェント・ヤンセンにはどうしても忘れられない存在がいる。
ヤンセンはトッテナムでもプレイしていた時期があるが、その時に一緒にプレイしたMFムサ・デンベレだ。
デンベレはトッテナムの中盤で絶対的な存在であり、185cmと恵まれたサイズを活かしてボールを運ぶ姿が印象的だった。しかし、当時のベルギーにはマルアン・フェライニ、アクセル・ヴィツェル、ラジャ・ナインゴランなどボランチに優れた選手が揃っており、デンベレはワールドカップやEUROでなかなか主力に定着できなかった。
ベルギーといえば2018年のワールドカップ・ロシア大会決勝トーナメント1回戦で日本代表とも対戦しているが、あのゲームも中盤で先発したのはヴィツェルとデ・ブライネで、デンベレはベンチに座ったまま出番がなかった。
それでもデンベレの能力がトップクラスだったのは間違いない。『VoetbalPrimeur』によると、ヤンセンはトッテナム時代のデンベレの実力に驚いたと語っている。
「僕が一緒にプレイしてきた中で最高の選手だったよ。トレーニングでも彼からボールを奪うことが出来なかった。彼は何でも出来る選手で、本当に素晴らしかった」
ベルギー黄金世代の中で語られることの少ない選手かもしれないが、もっと高く評価されるべき選手なのは間違いない。