チェルシーのムドリク Photo/Getty Images
クラブへの想いは消えず
禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応により暫定的な出場停止処分を受けているチェルシーのミハイロ・ムドリクが、SNS上で初めて沈黙を破ったようだ。『Mirror』が伝えている。
ムドリクは2023年1月、シャフタール・ドネツクから移籍金8700万ポンドでチェルシーに加入。アーセナルとの争奪戦を制しての大型補強だったが、これまで73試合でわずか10ゴールと期待に応える活躍は見せられていない。昨年12月のアストン・ヴィラ戦ではベンチ入りしたが出番はなく、その後ドーピング検査で陽性となり出場停止に。本人は「意図的に禁止物質を使用したり、規則に違反したりしたことは一度もない」と主張している。
そんな中、ムドリクは4月上旬、チェルシーの公式Instagram投稿に“涙を流す”絵文字で反応。投稿は昨季のフラム戦を振り返るもので、自身がゴールを決めた試合だった。長期離脱中の選手からのコメントに、ファンの間では「戻ってきてほしい」「彼はまだ終わっていない」との声も広がっている。
チェルシーのエンツォ・マレスカ監督はムドリクが無実だと信じており、昨年12月に記者に対し「クラブやコーチングスタッフ、そしてトレーニング場にいる全員が彼をサポートする。全面的にサポートする」と語った。
沈黙を破った絵文字のコメントはムドリクの苦悩を如実に物語っている。今後の動向から目が離せない。