再びピッチに立つファン・デル・サール氏 Photo/Getty Images
奇跡のカムバック
アヤックスのCEOを務めるエトヴィン・ファン・デル・サール氏が、54歳にして再びピッチに立つ。マンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォードで開催されるチャリティーマッチの「サッカー・エイド」で、ワールドXIのGKとして出場することが決定した。
オランダの伝説的守護神は『talkSPORT』に出演し、自らの復帰を明かした。「これまでにも2度プレイしているが、いつも素晴らしい経験だった。これはユニセフのために、子どもたちのためにプレイするが、少しは自分自身のためでもある。再びオールド・トラフォードに戻れるのは嬉しいよ」と語った。
ファン・デル・サール氏が同大会に出場するのは2012年と2014年に続き3度目。過去2大会では前半45分のみ出場している。
今回のワールドXIの監督には、元ユナイテッドのピーター・シュマイケル氏が就任。レオナルド・ボヌッチ氏やネマニャ・ヴィディッチ氏らもメンバーに名を連ねており、豪華な顔ぶれとなっている。
対するイングランド代表は、タイソン・フューリー氏とウェイン・ルーニー氏が監督を務め、ルーニー氏はプレイヤー兼任となる。ジョー・ハート氏、ギャリー・ネビル氏らが出場予定で、さらなる追加発表が控えている。
ファン・デル・サール氏は、フラムから加入した2006年以降、ユナイテッドで通算266試合に出場し、4度のプレミアリーグ優勝、2度のリーグカップ制覇、そして2008年のUEFAチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献。決勝ではニコラ・アネルカ氏のPKを止め、勝利の立役者となった。
また、ユヴェントス、アヤックスでもプレイし、オランダ代表として130キャップを記録。2023年にはクロアチアで脳出血により倒れたが、現在は完全復活を遂げている。
伝説の守護神が再び「夢の劇場」のゴールに戻る姿に、世界中のファンが注目する。