今後の動向が注目されるガルシア photo/Getty Images
見せ場なく敗戦
問題児として知られる元WBC世界ライト級暫定王者・ライアン・ガルシアが約1年ぶりの復帰戦に臨むも、WBA同級2位ロランド・ロメロに判定負けした。
そのガルシアは、昨年4月にWBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニー戦に臨むものの前日計量で体重超過。
このロメロ戦は、WBA世界ウエルター級王座決定戦として行われ、ガルシアにとっては汚名返上の一戦でもあった。初回はジャブを繰り出し、ロメロに中に入らせず無難な立ち上がりを見せたが、2回には飛び込んできたロメロの左フックの連打を受けて早々にダウンしてしまった。
その後は、長いリーチを生かしジャブで立て直そうとするものの、ロメロの圧力も止まることはなく、中盤は劣勢のまま挽回することなく進み、結局、最後まで見せ場を作ることができなかった。
一方、ロメロは、スピードで上回り、遠い間合いから飛び込んでのフックや強引なオーバーハンド、また鋭いボディーを当て続け、試合を通して優勢に進めた。判定ではジャッジ3人がロメロを支持。115-112、115-112、118-109と大差がついた。