米国でプロデビューを飾った堤 (写真:本人インスタグラムより)
巧みなボクシングスキルを発揮
アマチュアボクシング9冠の堤麗斗が日本時間3日、米ニューヨーク・タイムズスクエアで開催されたプロデビュー戦に臨み、高いボクシングスキルを発揮し、見事に判定勝利を飾った。
試合はフェザー級6回戦。
初回からサウスポー同士の接近戦にも強気に圧力をかけた堤。ボディーやアッパーなどを打ち分け、効果的に当ててい木、2回には左ボディーを決め、右左のコンビネーションでリズムを掴むと、残り1分のところで、オーバーハンドの左をヒットさせ、相手をぐらつかせる見せ場を作った。ウィッティントンはぐらつきロープへもたれかかり、ダウンとはならなかったが、なおも堤はボディーで攻め、ウィッティントンも耐え抜くのが精一杯だった。放送席には、あの元ヘビー級王者マイク・タイソン氏の姿もあり、堤の豪快なパンチには驚きの声をあげたほどだった。
その後も堤は圧力をかけ続け、巧みなボクシング技術を見せつけて攻め立てる。その攻撃の合間にウィッティントンも反撃するが、堤の勢いを跳ね返すほどの力はなく、最後まで堤が優勢に進めて6回を戦い抜いた。ジャッジ2人がフルマークの60-54、1人が58-56と、判定でも差をつけて勝利した。