リヴァプール時代のトーレス photo/Getty Images
当時はスペイン代表でタイトルも獲得できていた
チェルシーに移籍してからは苦しい時間も続いたが、リヴァプール時代の元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは特別な存在だった。
移籍初年度の2007-08シーズンにはプレミアリーグで24ゴールを奪っており、当時は攻撃的な位置でプレイするMFスティーブン・ジェラードとの相性も抜群だった。
今回英『Sportbible』がトーレスの言葉を取り上げているが、トーレスは当時ジェラードが何度も勇気をくれたと振り返っている。ジェラードは、トーレスに『世界最高の選手になれる』と言葉をかけ続けていたという。
「スティービは、『心配するな、君は必ず世界最高になれる』と言ってくれていたんだ。まるで本当にそう思っているかのようにね。彼がおかしくなったのではと思ったほどさ。でもチームのみんなが私に対して同じ思いを抱いてくれているんだと分かった。チームメイトは私に『何でも実現可能なのだ』と思わせてくれたんだよ」
当時のトーレスはスペイン代表でもEURO2008、2010ワールドカップを制しており、2008年のバロンドールでは3位に入ったこともある。世界最高になれるとの言葉も、決して間違いではない。当時はクリスティアーノ・ロナウドがバロンドールを受賞しているが、トーレスにもチャンスはあった。
チェルシー移籍後からペースダウンしてしまったのは残念だったが、リヴァプール時代のトーレスに憧れたサッカー少年は多かっただろう。完成されたストライカーであり、2007-08シーズンのトーレスはプレミア史に残る活躍だった。