英興行大手マッチルーム社の会長を務めるハーン氏 photo/Getty Images
レジェンドの厚遇を疑問視
井上尚弥と9月に対戦するムロジョン・アフマダリエフのプロモーターでもあるエディー・ハーン氏が、元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏の現役復帰について言及した。
そのパッキャオ氏は、7月19日に米ラスベガスでWBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオスと対戦すると報じられている。
そして突如としてWBCの5位にランクインした。
ハーン氏は、それを受けて『BOXING SCENE』のインタビューで批判。「まずバリオスに勝てない。5年間もボクシング界から姿を消し、死んだというのは失礼かもしれないが、決して選手とは言えない46歳が、WBCに“俺を5位に入れてくれ”と言うなんて信じられない。せめて14位だ。なぜパッキャオを5位に入れるんだ」と語った。
ハーン氏が強めの口調で批判するのも、マッチルーム社が契約する選手の中に、ウェルター級でWBA・IBF統一世界王者のジャロン・エニスがいるからだ。これまでエニスは4団体王座統一を熱望してきたが、WBC王者バリオスの対戦相手としてパッキャオ氏が優先されたことになる。ちなみに残るWBO王者ブライアン・ノーマンは6月19日に東京・大田区総合体育館で佐々木尽の挑戦を受ける。
またハーン氏は2、3年前にあったパッキャオ氏とのやり取りで起きた出来事も揶揄した。引退後数年経ったレジェンドの方から、コナー・ベンとの対戦を持ちかけられたそう。前向きに検討していたところ「パッキャオに試合させるなんて恥を知れと嘲笑されたよ。
当時彼は44歳だった」と批判の声が上がったという。
他にもパッキャオ氏の厚遇には、さまざまなところから批判が上がっている。果たしてこのままパッキャオ氏の試合は実施されるのだろうか。WBCのマウリシオ・スレイマン会長は、パッキャオ氏の引退への花道を飾る試合という主旨の発言もしているが、この一戦がどんな試合になるのか注目だ。
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