埼玉県戸田市出身、17歳の岸 photo/Getty Images
更なる飛躍に期待
体操世界選手権の代表最終選考会を兼ねたNHK杯で惜しくも2位となった岸里奈が、代表に内定した。
岸は、4月の全日本選手権女子個人総合で優勝。
その得点を持ち越して行われるNHK杯に首位で臨んだ。2位の杉原愛子とは0.933点差で始まると、1種目目の跳馬で高得点を叩き出し、段違い平行棒でも差を広げた。
ところが3種目目の平均台でまさかの落下。杉原に0.200点差に迫られると、4種目目の床で逆転され2位となった。
それでも最終の床ではH難度の大技シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)を決めるなど安定感のある演技を披露。大会後には「平均台でミスをして余裕がなかった部分あったが、切り替えて諦めない気持ちは発揮できた」と自己評価した。
今回、優勝の目標には届かなかったものの、昨年のパリ五輪に続き、再び世界の舞台への切符を手にした岸。本人はその成果を認めつつも「最大の目標はオリンピック。その目標に向けて一つ一つの試合をしっかりこなしていきたい」と今後の抱負を口にした。
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