ドリブル自慢から仏リーグNo.1の点取り屋へ大変貌 昨季3ゴ...の画像はこちら >>

PSGで得点王に輝いたデンベレ photo/Getty Images

今季は21ゴールを奪った

フランスのリーグ・アンは全ての日程を終了し、得点王にはパリ・サンジェルマンFWウスマン・デンベレが輝いた。得点ランクではデンベレとマルセイユFWメイソン・グリーンウッドが21ゴールで並んでいたが、規定でPKによる得点数が少ない選手の方が得点王となるため、今季はデンベレが得点王のタイトルを手にすることになった。



デンベレは若い頃より優秀な選手ではあったが、得点を量産するタイプではなかった。昨季もリーグ・アンでは3ゴール8アシストの成績に留まっており、その選手がいきなり21ゴールまで数字を伸ばしてくるとは予想外だったか。

PSGでは昨夏にFWキリアン・ムバッペがチームを去り、指揮官ルイス・エンリケはデンベレを最前線で起用する機会を増やしてきた。結果的にこれがデンベレのポテンシャルを引き出すことになり、デンベレは今や精神的にも成熟した頼れるパリのリーダーだ。

これまではドリブルが最大の武器だったが、今季は1試合平均のドリブル数が3.3回まで減少。昨季は5.3回、一昨季も4.6回あったため、中央起用が増えた影響でドリブルを仕掛ける数は減っている。

代わりにシュート数は増えていて、リーグ戦での1試合平均シュート数は昨季の1.7本から3.3本まで増加。これはキャリア最多の数字で、ムバッペの退団もあってシュート意識が向上したのは間違いない。

PSGはまだスタッド・ランスとのクープ・ドゥ・フランス決勝、そしてインテルとのチャンピオンズリーグ決勝を残している。特にCLはクラブの悲願であり、デンベレがカギを握るのは間違いない。これまで通りセンターで起用されることになりそうで、覚醒したデンベレがどう違いを生み出していくのか注目される。

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