アフリカ地域王者にキャリア2敗目を喫した但馬 (写真:亀田興毅氏インスタグラムより)
相手のリードジャブに苦戦
5月24日、インテックス大阪にてボクシング8回戦、前日本ヘビー級王者・但馬ミツロ対ハーバート・マトヴの一戦が行われた。
試合は1回、但馬が積極的に圧力をかけ、ボディに左フックをヒットさせるなど優勢に進め、いつものように圧倒的なスピードとパワーでKO勝利を飾るかに思えた。
ところが2回以降、マトヴが本領を発揮。長いリーチから繰り出される鋭いジャブ、そして巧みなサークリングでペースを握った。
但馬は相手の攻撃にガードを固めるものの、隙間を突かれ被弾数が回を追うごとに増えていく。5回には両目を腫らし流血。それでも気合いの声を上げて打ち合ったが、最後は右の打ち下ろしを顔面に受けてぐらつくと、レフェリーがストップをかけた。
マトヴも力を使い果たし、勝利した瞬間にはリングに大の字。勝利インタビューでは「タフな相手だった」と但馬を称えた。また自ら“ブラックボンバー”の異名をアピールし、次戦以降も「強い相手と戦い続けていきたい」と抱負を語った。
一方、プロキャリアで初のKO負けを喫した但馬は、セコンド陣にタオルを頭から被せられ、拍手が送られる中、自らの足で会場を後にした。
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