まさかの優勝を果たしたAFCワイテルリーフ Photo/Getty Images
異例の事態に
イングランドリーグで信じ難い展開が起きた。コンバインド・カウンティーズ・プレミア・ディビジョン・サウス(9部相当)で3位に終わったAFCワイテルリーフが、シーズン終了から数週間を経て突如としてリーグ王者に認定され、昇格を果たしたのである。
『talkSPORT』が伝えている。
理由は単純だ。96ポイントで並び、得失点差で首位に立っていたジャージー・ブルズと2位レッドヒルの両クラブが、出場資格のない選手を起用したとしてそれぞれ3ポイントを剥奪されたのだ。これにより、95ポイントで3位だったワイテルリーフが一気に逆転。8部相当のイスミアンリーグ・ディビジョン1・サウスイーストへの昇格を決めた。
クラブ共同マネージャーのケリー・ウォーターズ氏は『BBC Radio Surrey』に対し、「チャンピオンに輝き、昇格できたことは素晴らしいことだが、同時に、とても奇妙な形でそれが実現することもある」と複雑な心境を語った。続けて「人々が規則を不適切に利用しないようにするために規則を施行する必要があり、最終的に私たちはその恩恵を受けた」と述べた。
ジャージーは3月に行われた試合で、出場停止処分中の選手を起用。そのためタイトルと自動昇格枠を失い、レッドヒルに軍配が上がるかに思われたが、同クラブも同様の違反で同じく勝ち点を失った。
自動昇格枠は1つのみのため、2位・3位に“降格”したジャージーとレッドヒルはプレイオフに回る。ジャージーはフリート・タウンと、レッドヒルはコブハムと準決勝を戦い、勝者同士が残る1枠を争うことになる。
ワイテルリーフにとっては創設わずか4年での大躍進。
シーズンは誰も予想できなかった形で歓喜に包まれて幕を下ろした。
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