アル・アハリで結果を出してきたトニー photo/Getty Images
トゥヘルはイングランド代表にふさわしいと評価
6月7日に2026ワールドカップ欧州予選でアンドラ、10日にセネガルと親善試合を戦うイングランド代表メンバーが今月23日に発表となった。
サプライズとなったのは、サウジアラビアのアル・アハリでプレイするFWイヴァン・トニーの招集だろう。
トニーはイングランドのブレントフォードで2022-23シーズンにプレミア20ゴールを記録するなど、国内で結果を出してきた選手だ。そうした実績から2023年には代表デビューを果たし、昨年のEURO2024でもメンバー入りしている。
しかし昨夏にサウジアラビアのアル・アハリと契約し、欧州を離れた。それ以降は代表メンバーからも外れていたが、今回監督のトーマス・トゥヘルはトニーを招集する決断を下した。
『TNT Sport』によると、トゥヘルは「イヴァンはチームにふさわしいと思う。今季はアル・アハリで20ゴール以上を決めているのだから、そう確信している。彼はアジアチャンピオンズリーグも制したし、ゴールやアシストでチームに多大な貢献を果たした」と説明している。
実際にトニーはサウジアラビア国内リーグで22ゴールを挙げ、優勝したACLでも6ゴールを挙げている。とはいえ、サウジアラビア国内リーグのレベルに関しては様々な議論があることも事実。トニーの招集はちょっとしたサプライズだったと言える。
今回の代表選考ではバイエルンFWハリー・ケイン、アストン・ヴィラFWオリー・ワトキンスもセンターフォワード枠で召集されており、来年のワールドカップへケインが絶対的な1番手FWであることに変わりはない。トニーやワトキンスは2番手の座を争うことになるが、トニーは今回のチャンスを活かせるだろうか。
185cmとサイズがあり、空中戦でも強さを発揮するのが1つの特長でもある。そこはケインとの違いであり、終盤のオプションとしては悪くない選択肢と言えるか。
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