最後の出場となったティアニーが先制点を挙げた Photo/Getty Images
終盤のサカの怪我は気になるが
プレミアリーグ最終節、最下位サウサンプトンと2位アーセナルのゲームが行われた。
2位でシーズンを終えることがほぼ決まっている状況のアーセナルと、最下位での降格が確定しているサウサンプトン。互いに懸けるものがあまりない一戦となったが、今季最後とあってセント・メリーズ・スタジアムには大勢のサポーターが詰めかけた。日本代表DF菅原由勢も先発を果たしている。
アーセナルも負傷離脱したDFサリバの代わりに今季限りで退団が決まっているティアニーを先発起用するなど、かなりターンオーバーした布陣。ミケル・アルテタ監督は前節でカードをもらってしまったため、ベンチ入りができずスタンドから見守ることになった。
5枚のDFを基軸とした[5-4-1]の低いブロックで構えるサウサンプトンに対し、ボールを握るアーセナルという構図。2分にはさっそくジンチェンコのクロスから中央でマルティネッリが頭で合わせ、古巣対戦となるGKラムズデールを脅かす。
サウサンプトンはゴールに迫りかけるシーンもなくはないのだが、決定的な場面を作れず時間が過ぎていく。20分にはコーナーキックの流れから菅原が強烈なミドルシュートを見せ、これがライスの腕に当たったように見えたがハンドにはならなかった。
30分にはマテウス・フェルナンデスのクロスにスチュアートが頭で合わせるが、これは枠を外れていく。アーセナルもボールは保持するものの決定機は作れず。41分にマルティネッリが中央でラインを破ってロングパスを収めるが、これもラムズデールに阻まれてしまう。
しかしその後、スコアが動いた。大外からのホワイトのクロスにニアで合わせたのは、今節が最後の出場となるティアニー。アーセナルがリードを奪い、ハーフタイムを迎える。
後半もヌワネリの左足などでチャンスを迎えるアーセナルだが決め切れず、55分に逆に失点を喫してしまう。コーナーキックからスチュアートが頭で合わせ、サウサンプトンがゲームを振り出しに戻す。
59分にはホワイトのオーバーラップからアーセナルのビッグチャンスとなるが、菅原がゴール前でクリアし得点を許さない。アーセナルはサカ、トロサールを投入し得点を狙いにいく。67分にはカウンターの局面でマルティネッリが右のサカにボールを流し、サカのクロスから中央でジンチェンコが合わせるもゴールならず。その後サウサンプトンはオヌアチュ、アーセナルはハフェルツを投入し前線の基点を作る。
75分にはヌワネリと代わる形でウーデゴーも登場。76分にはライスのシュートのこぼれ球に反応したサカがネットを揺らすが、これはオフサイドの判定でゴールは認められない。79分、サウサンプトンはアーチャーとスモールボーンを投入する。
前線のハフェルツやメリーノをターゲットにクロスを放り込むもなかなか得点につながらないアーセナル。しかし最後に決めたのは途中出場のキャプテンだった。89分、カウンターの局面でウーデゴーがボールを運ぶと左足を一閃。ミドルシュートが右隅に決まり、アーセナルが決定的な勝ち越し点を手にする。
サカがアディショナルタイムに右足を痛めた様子を見せるも、そのままタイムアップ。アーセナルがサウサンプトンを破り、3季連続での2位フィニッシュを確定させた。
[スコア]
サウサンプトン 1-2 アーセナル
[得点者]
サウサンプトン
ロス・スチュアート(56)
アーセナル
キーラン・ティアニー(43)
マルティン・ウーデゴー(89)
ラストゲームでゴール
— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) May 25, 2025
キーラン・ティアニーが
アーセナルラストゲームで先制点!!
記憶に刻まれる最高の瞬間
プレミアリーグ 第38節 #サウサンプトン v #アーセナル
セント・メリーズ・スタジアム
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